この記事は、家族の肩こりをほぐしたい等、トークセンに興味があるけど、なかなか踏み出せないあなたへの記事です。トークセンは木の杭と木槌だけでできる原始的な施術です。最先端の精密機器を使うものではありません。きっと大昔のタイ人が、木と木と叩く振動でほぐしたのが始まりでしょう。
つまりそんなに気負うものではないと思います。道具はそこそこの値段になりますが、なるべく気軽に始めて頂きたい施術です。
しかし、叩いているし安全だろうか?自分でも効果を出せるか?という事が心配だと思います。
そこで初心者がこれだけ押さえておけば大丈夫という基本を解説します。

1.叩く強さ

杭(リム)を木槌(コーン)で叩く強さは一番重要だと思います。
施術家ではない一般の方が使う場合、”強く、深く、奥へ”と考えがちです。しかも、トークセンに興味があるという方は、家族のコリを揉むけどすぐに疲れてしまうとか、硬過ぎてコリに届かない場合がほとんだと思います。
コリの強い方からは「強く強く」と言われると思います。
だから当然私は、「強くと言われても強く叩かないで下さい。」とここで書きます。
しかし、「そう書いてあっても、自分の身体は自分が一番分かっている。強くして欲しいんだから強くしろ。」と言われるでしょう。
ここまではお約束です(笑)
そうしたらこの先の文を見せて下さい。
「自分の身体をよく分かっていないからコっているのではないですか?」
施術は欲求を満たす為のものではありません。良い方向に向かう為の物です。悪化するような事はそもそもNGです。
体調管理はそもそも自分でやるものです。
家族に無償でやるなら気楽にやりましょう。


では本題の叩く強さです。
例えるなら、
・卵を割る時の強さ
・ドアをノックする時の強さ
・間違って指を叩いてしまっても大して痛くないくらいの強さ
以上のような感じです。
卵を強く割り過ぎるとグシャグシャになってしまいますよね?
ドアをガンガン叩いたら何事だ?と思われます。
指を叩いて血豆が出来るほど痛い叩き方では叩き付けるような攻撃的な意識なので、”振動による施術”とは若干異なります。
効く感じは意識しなくても大丈夫です。とにかく振動が届けばいいと思います。

2.筋肉のコリを叩きましょう

骨を叩くやり方もあるでしょうけど、初心者は安全の為に筋肉を叩きましょう。
まずは気になる部位を聞いて、そのコリに杭を当てて叩きます。
その周りの筋肉も一緒に叩くと良いでしょう。
強過ぎたり、百回単位で叩いたりしない限りは何回叩いても大丈夫です。

3.コリに当ててから叩きましょう

強く叩く必要はありませんが、気になっているコリにはしっかり当てましょう。杭の方をコリに押し当てる感じです。グイグイ押し込むという事ではありません。
皮膚でも良いのですが、叩く衝撃で皮膚の位置から瞬発的にコリに当たると痛いです。逆に言えば最初からコリに当たっている状態であれば、どんなに弱く叩いても振動がコリを刺激します。
強く叩かないのはこういう理由です。

4.自分が疲れないように気楽にやりましょう

手首が疲れて腱鞘炎になるような叩き方はダメです。
力を抜いて気楽に楽しくやりましょう。
杭も木槌もゆるく持ちましょう。せっかく道具に頼るのですから、体は楽をしてナンボです。
コリにしっかり当てる時もその為に必要な最低限の力で握ります。
自分が楽をして楽しくやるだけで相手が調子良くなるならやりがいがありますよね。楽しければ、続きますし上達します。

まとめ

トークセンの初心者はなるべく気楽にやってみて下さい。
何しろ原始的な道具です。人が楽をして施術する為の道具です。
なかなか変化が出なくても、ゆるくいっぱい叩けばいいのです。
お互いに叩き合って感覚を共有するのも楽しいと思います。是非トークセンを楽しんでください。

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