トークセンを初めて購入するあなたには樫製トークセンがおすすめ!ウオルナットやパープルハートの個性に負けがちな樫(かし)のトークセンの魅力を解説します。

樫(かし)のトークセンとの出会い

日本製のトークセンなら、せっかくだから素材も日本製で、日本らしい素材が良いなあと思うと、日本の硬い木では、やはり欅(けやき)か樫になります。
欅は工芸品とか芸術品のイメージがあって、見た目もかなり和風です。
樫は、木刀で使われる木としてかなり有名なので、衝撃を与えるとなれば私的にはやはり樫かなと思いました。もちろん欅のトークセンも使ってみたいと思っています。

樫のトークセンの良さ

実際に使ってみて樫のトークセンの良さは凄く感じています。初心者に一番使って貰いたいトークセンです。その理由を説明します。

日本の木材ではトップクラスの硬さ

日本の木材ではトップクラスの硬さが樫の魅力です。単純な硬さでは1つ2つ上があると思いますが、ほぼ流通していないので、現実に手に入る中では白樫、赤樫がトップです。
樫の良さはそれに加え粘り”がある事です。硬さに加えてしなやかさもあるという事になります。ハンマーで叩き続けるという特性を考えれば、日本ではトークセンに一番向いている木材かもしれません。

大理石を思わせるなめらかさ

見た目も大理石のような感じがありますが、触った感じも大理石っぽい感じがあります。モノによってはヒョウ柄で、個性的です。
ウオルナットのトークセンは触ると温かい印象を受けますが
はそれとは逆で、ひんやりとした感じがあり、重いので石っぽいです。
樫は乳白色で日本では”よくある木”の色ですが、よく考えると結構個性的です。
私のトークセンコレクションの中でも持った感じはかなり異質で個性的です。

使用感は非常にバランスが良い

樫はウオルナットよりも硬く重いのですが、
マカウッドと同等か若干軽い感じで、マカウッドよりも当たりは柔らかいというバランスの良いトークセンです。
使い心地は非常に良いです。リムのバリエーションも一通り揃っているので初心者にはお勧めです。

樫のトークセンの音は?

動画をご覧いただければわかると思いますが、音は若干高めで、金属音の様な高音ではありません。ウリンやマカウッドは金属音の様な高音の音なので、聴き比べると結構分かりやすいと思います。
ウオルナットよりは少し高い音です。
↓マカウッドの音↓

樫のデメリットは?

ここまでは散々褒め称える内容でしたが、今度は樫のデメリットを紹介します。

・虫害に弱い

トークセンになっている時には、乾燥していて、もう大丈夫だとは思いますが、虫食いで穴が開いている可能性が高いです。ウリンやパープルハートなどは虫にも強いですが、樫はダメ。武器に使われる木材は何故かみんな虫に弱いです。
木材を削ったら穴が開いていたなんて事もあります。そのまま捨てれば一個当たりの単価が上がりますし、そのまま使うなら穴の修正が必要です。テーブルなどはこの穴も木材の味として楽しまれるようですが、トークセンでは不明です。

・流通が少ない

大半が高級な木刀の素材として持っていかれるらしいです。また、薪の素材としても優秀なので、伐採されても薪として流通する事も多く、なかなか手に入りません。

・一枚の板としては不安定

歩留まりが悪いというやつです。穴が開いていたり、割れていたり…とトークセンになる前の状態が不安定です。
以上の理由により、価格や流通も不安定です。
今、安くても、ロットによっては高くなるかもしれません。

まとめ

樫のトークセンは、初心者にぜひ買って頂きたい逸品です。
トークセンとしては、非常にバランスが良く安定していますが、木材としては不安定で価格も変動しやすいと思うので、良い時に購入しましょう。