トークセン(木槌療法)を使った施術の治療院やサロンで開業したい場合、どうすればいいのか?開業をするつもりがない方もこの施術の希少性を知る為には良いと思うので是非、最後までご覧下さい。

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技術の習得はどうするのか?

トークセンを仕事にするならまずは技術を身に付ける必要があります。技術の付け方も色々あるのでそこから説明します。

スクール、講座、教室等で学ぶ

トークセンを仕事にしようと思ったら、まずこれが思い浮かぶでしょう。スクールの技術や指導技術を否定するつもりはありませんが、結構難しいです。まず受講料がとにかく高価です。技術を教えるのですから当然と言えば当然ですけど…
そしてスクールや講座は、技術や基礎を学ぶには良いのですが経営や臨床の面で心配があります。
つまり、純粋な技術を学ぶには良いのですが、施術や仕事として成立させる為には+αが必要です。それを全て完璧に学ばせて貰う事も出来るかもしれません。しかし、数百万円のコースになります。

トークセンを学びながら働く

トークセンの施術をしているサロンに雇われで入り、学びながら働くのはかなり合理的に思えます。しかし、これも難しいです。果たして雇う側にどれだけのメリットがあるでしょう?
施術ができない人に給与を払いつつ教えるのはかなり大変です。しかも覚えた途端に辞めてしまう可能性もあります。だから必然的に労働環境は悪くなると思います。雑務を任され、空いた時に練習。すぐに辞めないように契約で縛られる。こういう状況は目に見えていますし、経営者としてはこの位しないとリスクしかありません。

まず別の手技を身に付ける

リラクゼーションサロンなどでまず技術を付ける。国家資格を先に取る。これはかなり現実的だし、私もこのタイプでした。トークセンに出会ったのも開業してからです。

「いやいや、トークセンに興味があるのに違う手技を学ぶなんて…」

はいそうですね。そこが一番の問題です。どう考えても遠回りです。遠回りですが、圧倒的にこのタイプが多いです。別の施術から始めて、トークセンに出会うタイプです。元の技術がある上にトークセンの技術がプラスされます。
よく考えてみて下さい。もしも開業したらそんな強力なライバルとシノギを削る羽目になります。

トークセンだけで戦うのは厳しい

トークセンは良い技術ですが、それのみで戦うのは非常に難しいです。
【トークセン】という看板を出したとして、

「トークセンってなんだ?」

というところから始まります。そして、先駆者の技術に勝つのは難しいので近くには出店できません。
何より上達の判断基準が難しいです。
私の場合、手技で身体を触って、コリの状態などを感じつつ施術していますから、コリが緩んでいるかどうかが第一の判断基準です。これが無かったら今頃はチンプンカンプンです。

トークセンをやりたいのか金を稼ぎたいのか

トークセンの魅力に取り憑かれ、とにかく人生をかけてやりたいのか。
それともビジネスチャンスを考えているのかによってかなり違うと思います。ビジネスとして稼ぐならかなりの資本が必要だと思います。
どのように計算をしてもビジネスとして成立するには搾取が必要です。顧客からか、それとも従業員からかは分かりませんが、お金を搾り取らないと儲かりません。
仮にお金があって、とにかくトークセンが好きというなら、本場のタイで修行するのもいいと思います。

店舗で経営をする場合

心をくじくような事ばかりを書きましたが、これらをうまくクリアしていよいよ店舗を経営する場合どうなるか解説します。

必要な開業資金

様々な職業がある中でトップを争うほど開業資金は少なく済みます。
都内の場合、

家賃10坪      10万円~
看板        5万円~
ベッド1台      3万円~
タオル大・小数十枚 2万円~
トークセン     1万円~

ザックリですが、大きな出費はこの位です。
内装にこだわれば100万単位で増えますが、事務所用で借りれば割と抑えられます。保証金も少なくて済むので、出店だけなら50万以下で出来ます。

顧客の難しさ経営の難しさ

経営を始めると、誰でも突き当たる壁が、顧客の難しさと経営の難しさです。特殊な例とわがままに圧倒されます。とにかく例外だらけ。

身体を悪くするような感性で生活している人が、何故か自分の感性に自信を持ち、それを押し通そうとする事ばかりです。

顧客は非常に感情的です。施術の善し悪しが感情で決まってしまう事もしばしばあります。これを書くと仕事が嫌で嫌で仕方ないように感じるかもしれませんが、違います。

施術の効果が技術ではない要因で決まる状態では、
施術の軸、上達の軸を保つのが困難になります。


この難所をクリアして上達を続けても次の問題に当たります。
それは、

施術が上手くなっても儲からない

という問題です。
どんなに研究して上達してもそれに比例して稼げるようにはなりません。
60分で効果を出せた人が、30分で効果を出せるようになったとして、倍の価格を提示したら受けてくれません。
それどころか30分しか受けなくなります。
しかも、身体が良くなったら来店しなくなります。

今回のまとめ

今回は辛辣な事しか書いていないな~。と思いますが、
この仕事って、ある程度続けた後に辞めるのは本当にストレスです。上達すれば報われると思ってひた向きに続けて、続けた先にそれが豊かになる道のりじゃなかったなんて気付くと病んでうつになる人もいます。
せっかく身に付けた技術を捨てて転職も精神的に厳しいです。特にトークセンのみでというのが飛び切り難しいと思います。
これだけ色々キツい文を見ても、まだ情熱が燃えたぎっている人は是非開業を目指して下さい。
施術って本当に面白い。自分の中で身体という宇宙が解明されていく感覚は何とも言い難い。それは体験して欲しいのですが、
無い袖は振れないし、生活をしていかなくてはなりません。余計な要素がどんどん入り込んできます。
最後の方は、トークセンのみではなく、施術全般の話になりましたが、それを理解した上で挫折せずに是非続けてみて下さい。