高級ウッドデッキの素材として有名なイタウバ。そのイタウバを削って作られたトークセンは、まだ私以外、誰も持っていません。今後、通販で購入されていっても、周りのタイ古式マッサージのセラピストと被る可能性は極端に低いはずです。今回はそんなイタウバのトークセンについて解説しようと思います。

イタウバとは?

イタウバは、油分が多く、滑らかで、硬いので、ウッドデッキの材料として非常に人気です。原産国のブラジルでは昔から船、橋、枕木、電柱などに使用され、水中でも30年以上もつほど耐久性に優れた木材です。
同じくウッドデッキの素材として有名なウリンと比べると、
硬さではウリンに劣るものの、油分が多く滑らかな為、素足で歩けるウッドデッキが作れます。
雨ざらしになると、ウリンはささくれやすいのでこの点が明らかな違いです。
ただし、トークセンの場合は、雨ざらしにはならないので、ウリンはささくれずに使えます。

最大の特徴はグリップの良さ

イタウバのトークセンは、私が所有する中でも、手触りが最も良いトークセンと言って過言ではありません。木材の種類だけでも20種類近く扱ってきましたが、おそらく一番手に馴染みます。
それは油分が決め手だと思います。ツルツルに削って蜜蝋で仕上げられていますが、ただのツルツルではありません。グリップが効きます。滑らかなのに手に馴染むので、まるで高級な牛革のようです。ヤスリで削っていない状態では、毛羽立ちがあるので、スエードの様な手触りです。

性質は樫(かし)に近い

イタウバのトークセンは、樫のトークセンに近いです。
音も似た感じで、割と落ち着いた中庸な音です。比重(硬さ)も樫と同じか少し重い感じです。色味は全く違うので、そこは好みが分かれるところですね。
大きく違うのは、手触りです。樫はツルツルの大理石のような感じです。
ツルツルの方が好きな人もいますし、これも好みです。
しかし、イタウバのツルツル感が画期的だった点があります。それはウレタン塗装と比べると分かります。タイ製のトークセンは、おそらくウレタン塗装です。
表面がまるでプラスチックみたいにツルツルです。ツルツルなのはいいし、人気もあります。しかし、ウレタン塗装は、木の風合いを感じさせないのです。それを考えた時に、イタウバの手触りは最高です。

香りは?

イタウバは油分が多いので、独特の香りがあります。三大銘木のチークも同様に油分が多く、香りは似ています。「甘い油の香り」という感じです。アロマオイルでもウッド系の香りがあり、木から油を採っています。
サイプレスみたいなひのき系の香りではありません。
杉やひのきの香りはスーッとした香りですが、イタウバやチークは、まったりとした甘い香りです。私は若干、土っぽさを感じさせる香りも感じました。
アンティーク家具や古くて良い家具に、結構チークが使われていて、その香りを連想する人もいるので、古い家具の匂いという事で好きじゃない人も中にはいます。

イタウバのトークセンを通販で購入

イタウバのトークセンは、現在メルカリとAmazonで購入できます。
私は、伝手があり一歩早く手にできています。
イタウバのトークセンは、Amazonでコーンと点打ちリム、ライン打ちリムの3点セットで7980円です。メルカリは変動する可能性があります。

こんな人におすすめ!

・グリップを気にする人。手に馴染む感じが欲しい人。
・高音よりももっと落ち着いた音が好きな人。
・使いやすさを重視する人。
・多少乱雑に扱える、丈夫なトークセンが欲しい人。
以上の方にお勧めです。
正直言えば、ウリンのトークセンが出た時点で、もう出尽くした感じがしていました。何故なら、100年腐らない木というのは、かなりインパクトが強くて、
それ以上の個性は無さそうだからです。
しかし、ウリンが腐らない、朽ちない事に特化しているとすれば、イタウバは油分で特化しています。もちろん腐りずらいし、水に強い上に肌触りが良いという強い個性があり、一気に好きになりました。まだまだ木材とトークセンは奥が深いです。